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月曜日の午後の回を見ました。
お客が入っていないという噂を聞いていたので、客の入りが気になって仕方なかった。(大体6割程度入ってました)
席を前の方で採ってしまって、見ながら後悔した。首が痛いって。
事前に、酷評を聞いてなおかつ「ビーナスブレンド」までしっかり読んでしまっていたので、ちっとも新鮮な気持ちで見れていなかったのですが、感想。
正直、何も感じなかった。
と言ってしまっても過言ではないという感想。
なのに、私は3箇所も泣いてしまった(笑えない)。
感情がついてこないのに、涙はポロポロ零れてきて、本当に不思議でした。今でも何であんなに泣けちゃうのか分からない。
私が泣けてしまったシーンは、
- サイが皆とご飯を食べるシーン
- ガイに自分の過去を語るチョナンのシーン
- ラスト全般
相当簡単に泣いてますね。私。
ちなみに一緒に見た母は、ドクターの所にワイフが戻ってくるシーンでうるうるしてました。
サイがご飯を食べるシーンは、なんと言うか人っておせっかいで、それでいて優しいなぁということを感じさせてくれました。
頑なに閉ざしていた心と言うよりは、もう引けに引けなくなってしまった状況から、一転して皆が強引に一緒に食べざるを得ないという状況にしてなんとなくそんなもんで良いじゃん。という雰囲気が良かったし。
何よりもビーナスまでもが、同じところに来たのが良かった。
うるうるしながら、そうだよな。子供って大切にしなきゃいけないよな。などとよく分からないことを思っていました。
チョナンの過去を語るシーンは、もう泣かせようとしてますよね。
誰かの為に何かをして、それが成し遂げられなかった時って、その優しさ故に泣けてしまいますよね。
(zb.「夏の庭」*1の最後の葡萄とか、「僕の生きる道」の蛍光灯とか)
ラストシーンというか、ガイが連れて行かれるシーンは、もうあんなベタなの泣くわけが無いだろうと思ってました。しかもCMで散々皆一生懸命生きてるんだよ!感じの台詞を見ていたので、あー、CMと同じだー、と思うと感情移入しづらいだろうと思っていたのですよ。
なのにね、結局頭痛くなる感じで泣きました。
笑っちゃうくらい泣いてましたよわたし。
何と言うか、ガイがちゃんとサイを見てるってだけで泣けました。
単純だなー。
で、さりげなくチョナンが頑張っちゃってるし。
サイは溜めて溜めて泣くので、そこが上手いなーと。
とまあ、泣きシーンはこんな感じです。
一番好きなのは、最後のお墓参りに行くところですね。
風に吹かれるチョナンの表情が、なんとも言えません。
なんと言うか、全体的に甘い目線で見ていれば、号泣できてしまうという可能性をもった映画ですね。
もう、酷評ばっかり見てから言ったので、別に良いじゃん、見たいな。
黄泉がえり同様「期待しないで見に行くと良い映画」って感じですな。
つんくと香取さん要らないって声良く聞きますけど、それもあんまり感じませんでした。それよりも一番嫌だったのは、勝村さんだったりします。あまりにもチョナン色が強すぎる人なので。あの人は。
疑問に思ったのは。チョナンはあのタップシューズ?をどこで手に入れたんだろうということです。
*1:新潮の文庫。作者は忘れてしまった。