また見に行く

興行収入?観客動員が良くないという噂を聞き、さらに主演の「映画はお客さんが見てくれないと、終わってしまうんで」という言葉を聞き、今日また見に行きました。
リピーター割引で、1000円。
月曜日に映画を1000円で見るのは気分が良いですね。
連れを変えて、行きました。これってある意味詐欺。

今日はもう花粉症が酷くて、全く鼻水が気になって、本当他のお客さんの迷惑だったと思います。
さらに、どうしても映画を見るとトイレに行きたくなって、この間見たときは、香川さんのケツプリが見れなかったので、今日はどうにかそのシーンを見てから、トイレに行きました。
(何でだろう。緊張してるのかなー)

さらに、途中眠くなってしまって。
うとうとまでは行かないんですけど、まぶたが重かった・・・。

けれども、やっぱり、チョナン独白のシーンでは目が醒めたし、ガイが連れて行かれるシーンで、サイちゃんと一緒に泣きました。
サイちゃんがタップを踏んで、更に泣き、墓参りで土を握り締めるのにも泣き、サイちゃんのタップに応えてチョナンが踏む力強いタップにも泣き、チョナンポーズを確認し、最後の最後、お墓の前で立ち上がって、右足?を上げて、エンディングのタップの音に繋がっていくので、泣いてました。

う〜ん。泣けるね。これ。でも、感動というわけではない。

大体、話の中で何かが起きているわけではないんですよね。
よ〜く考えると。何か考えを変えるきっかけになる出来事が起こるわけでもないし。
それなのに、ラストで前向きになっている人々が移る。
うぅ〜ん。それって話としてどうなのかな??とは思うのですが。

人の人生って、こんなもんだよなって。そんな風にも思いました。
そうやって、何も無いところで、何も起きてないのに、前に進めるというか。

とにかく、優しい映画ですよ。もう、そればっかりだけど感想。
誰かが、優しいわけではないし、台詞が優しいわけでもないし。
それでも、優しいのですよ。
もう、ラストの風に吹かれている画が優しい。

もうね、なまぬるいって言って良いと思うんですよ。
みんな、悩んでるけど、ぐったりしてないし。
無気力な訳じゃないし。皆。
もういわゆる、日本にまで入ってくる外国映画って、もう駄目な人ってとことん駄目というか、もう見ていてぐったりというか、そういうのが多いですよね。
もう、とことん落ちてるような。

そうじゃなくて、生ぬるさが良いんですよ。
なまぬるいの。それが心地よい。

ぐったり映画は、見て疲れちゃうんですよ。で、悩んじゃう。
でも、ホテルビーナスは、ぐったりしないし、悩まないし。綺麗な画を見て、そうね、生きてると色んなことがあるんじゃなくて、いろんなことがあるから生きてるのよね。うふふとか思っちゃう感じが良いんですよ。

って、これ、褒め言葉になってるのかな。
私は好きです。久しぶりに。

でも、ひとつ気になるのは。これは私だけかも知れないですけど。
なんか一回目見たときに、残らない映画だなって思ったんです。
とくに、クサナギツヨシ。

チョナンがあんなにいっぱい画面に出て、これでもか!ってくらい、かっこいい姿を見せて(そんな風に母には見えたらしい)、叫んで、泣いて、佇んでいて。
なのに、チョナンがさっぱり残らない。
あんなに主張してたのに、私の記憶では主張が無いんですよね。
何でだろう。
気配消えてませんでした?
中谷さんとか、綺麗だなー。髪の毛ストレートよりくるくるの方が綺麗だなー。とか、くやしそうに泣くのが、切なくて。
香川さんも、うぅー。いじけてるよ。もう、引きこもり寸前だよー。とか残ってるんですよ。

って、これは私だけだな。うん。


まあ、今日の連れも泣いていたから良しとします。
今日の連れは、「駄目な男が立ち直る姿が、泣けてしまう」と言っていた。
泣きどころは、本当に人それぞれなんだなー。
私は、お子様だから、単純なところしか、泣けないや。