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昨日というか今日というか、チョナンカンが放送していた裏で、海峡を越える歌姫だか、海峡を越えた歌姫だか、タイトルはあいまいなのですが、そういうドキュメントが放送していました。
日本のテレビは夜中の方が見たいもので溢れているんですよね。
タモリ倶楽部を見つつ、チョナンカンが始まるのを待ち、しかしチャンネルを回していて教育テレビの海峡を〜も見たくて、んでそのうち朝まで生テレビで日本プロ野球界について、結構な人たちが話し合ってるし。
しかも、TBSのドキュメント(あれはCBSだっけ?BBCだっけ?)も見たかったのに、それは結局見れなかった。
なんで、夜中に見たい番組だらけなんだよ!と突っ込みを入れつつ。
2時過ぎてから、その海峡を越える歌姫を見ました。
在日コリアンのオペラ?歌手の方のドキュメントで、私が見た時には韓国でカルメンを公演したところでした。
そこで、高麗山わが愛だったかなんだか、名前はまたしても忘れてしまったのですが、そんな歌に出会うんですね。
歌詞の内容も忘れてしまったんですが、「北も南も皆おなじ兄弟じゃないか」みたいな内容でした。
その作者が誰なのか?はじめは分からないのですが、見つかります。
その人は、アメリカに居ました。
迎えてくれた作者は、英語で話しかけ、その歌手の人とは韓国語で、日本のカメラマンには日本語で話してくれていました。
98年。金大中が日本文化の段階的に開放をはじめます。
その記念として、彼女(歌手)は、ソウルと東京の両方の都市で歌うことになります。
そして、ソウルで日本語の歌を3曲歌うと決めました。
赤とんぼと(もうひとつは忘れました)、夜明けのうた(ってタイトルだったと・・・)。
でも、夜明けのうたは、大衆歌謡ということで、韓国政府に禁止されてしまうのです。
彼女はそれでも、曲を反対からかけて、メロディーだけ(歌詞なしに)歌ったのでした。
で、私は馬鹿です。その時、チャンネルを変えてしまったのです(落込)
もう一度教育テレビに戻した時は、彼女は泣いていました。
勝手な想像ですが、やはり歌ってはいけなかったのだ、という雰囲気でした。
私がこうやって、在日コリアンであるとか、日韓関係、日朝関係、更には韓国と北の関係の特集を見るのは、もっと深いものは以前から持っているにしても、なんとくだらない、チョナンカンのせいなんです。
くだらないなんて、言っては駄目ですね。はい。
チョナンカンを切欠に、私は学校の基礎ゼミで日韓関係というか、日韓の歴史を調べました。韓国の教科書の日本語訳(それは昭和のものでしたけど)も一部ですが読みました。
そこには、「はいっ!見なかったことにして、蓋をします。」みたいなことしかありませんでした。
それは歴史の話ではなくて、今生きている人間のコトです。
行くべきではなかったのかもしれないな、というサイトも覗きました。
罵倒の言葉ダケ。
ま、そのようなことは私には全く関係ないので良いのですが。
で、話を元に戻します。
で、その番組を見て、やっぱり「わーい、スマップのCDが韓国で発売されたよ!」なんて片手間に喜んだりすることは適当ではないんだな、って感じました。
今とか、そこにある事実とか、断片的に切り刻まれたもの。
時代の流れで、あやふやに全部流されて行くもの。
おめでとうとか、お疲れ様ですとか、そんな言葉は私は言えない。
言うべき相手はそこに居ない。相手を間違えている。
何かが違う。何か違和感を感じる。
でも、それがなんなのか、分からない。
(ごめんなさい、文章じゃなくなってきてますね。メモだ、これは)
私は日本人で、昭和も終わりかけた頃に生まれて。
平和しか知らなくて、日本人が忘れたものは全部知らない。
だから、ブッシュが馬鹿みたいなことをやってるのも理解できないし、日本の政府だってそう。
理念とか、思想とか、観念とか、理想とか、そういうものはどんどんと新しい、人に、全人類にとって優しいものになっていっているはずだし、それしか教えられてこなくて、それしか知らなくて、だからそれ以外のものを、古い概念をそのまま現実世界に適応している人たちを見ると、頭が大混乱してしまう。
「戦争はしてはいけません」
そう習ったのに。
「人にやられて嫌なことはしてはいけません。」
そう教えられたのに。
気持ち悪い。
何もかもが、間違っている。ボタンを掛け違えている。
「世の中は間接が外れている、うかぬはなしだ。」だよ。
どこに、何が適当に当てはまるのか。それすら分からない。
で・チョナン・カン。
チョナンカンは、分かっているのだろうか。
彼は某雑誌で、わかっていると言っていた。いや分かっているつもりだと言ったのか。
いつでも私は彼の言葉を信頼し、時には尊敬するけれども、その言葉ダケは違和感を感じた。
しょせん分かっているつもりなだけではないのか。
私は、最初、彼は知らないからできるのだと思った。
分かっていないから、飛び込んでいけるんだと思った。
それによって生まれる新たな罵倒も、知らないから享受できるんだと思っていた。
何も知らない典型的な日本人として、やっていくのだと思っていた。
だけど、彼は言った。記者の捏造でなければ。
分かっていると。
SWITCH2004年3月20日号
――韓国と日本の間の過去の、不幸の歴史であったりとか、現在も存在する差別の実態というのはやっぱり自覚してます?
K (略)番組を作っていく上で、日韓の歴史だったりとかは、僕もきちんと理解しているつもりです。
(略)
僕自身の韓国に対する熱意と言うのものは本当で、中途半端な気持ちでやってるつもりはないんですね。チョナン・カンという存在と通して、僕の、韓国と言う国と韓国の人が好きなんだと言うことが、伝わってくれるといいナとは思います。それだけなんです。
後の文の熱意は感じるし、本物だろうと思う。
でも、前の文は言ってはいけなかった気がする。
「つもり」をつけてはいても、それはいらない文章だった気がする。
そういうことを、軽々しく言って欲しくない。
もっと、違うベクトルでチョナンカンは活動して欲しい。
この文章を見た時、少しクサナギさんが嫌いになった。
無知の知を知らないみたいで。
彼は、誰も踏み入れたくないと思っていた世界に足を踏み入れた。
簡単にだれも済ませてくれない世界。
しかもチョナンはそれを続けている。
さっさと手を引いて、忘れ去られてしまえばよかったのに。
仕事なんかにしないで、プライベートで愛していればよかったのに。韓国という国だけを。
チョナンカンをやったクサナギさんが嫌なんじゃない。
それどころか、前よりも好きになった。
だけど、自分が知らないと言うことを知っていて欲しい。
安易に、理解しているつもりだなんて言って欲しくない。
そんな風に易く言ってしまうだけで、今までの活動すら薄っぺらく安いものに感じてしまうから。
私が韓国を知ろうとほんの少しでも思ったのは、クサナギさんのおかげだ。
もしかしたら、知る必要なんて無かったのかも知れないけど。
人の痛みを知るのは、難しい。
そこに実が無くても、痛いものは痛いのだ。
日本人は、全部忘れてしまった。
流してしまった。無かったことにしてしまった。
だから、日本が誰と戦争していたのか知らない若い世代が生まれる。
それがいいことなのか、悪いことなのか、私は分からない。
だけれども、人の痛みを知っていて欲しい。
痛いのだ。
それだけはそこに存在してる。
歴史は知らない。掘り起こしても真実は出てこない。
でも、痛みはそこにある。
みんな死んでいってしまうけれど、確かに痛みはあったのだから。
クサナギさんには、今しか見えてないように感じる。
今だけ。
今だけ切り取った、結果としての韓国や、日韓関係。
渦巻く憎悪の一部を、綺麗な言葉で模った部分だけ。
それしか、見えていないんじゃないかって。
本当に、知っているのなら、ごめんなさい。
だけれども、どうしても、違和感を感じてしまうんです。
なにもかも。なにもかも。
ホテルビーナスだってそう。
あれは優しい映画だった。
でも、あれは易い映画だ。
チョナンとして、やる必要があったとは思えない。
人が一人死んで、苦しんでいるだけだ。それだけ。それが痛いなどとよくも言える。
あの優しい映画だって、見る角度を変えれば、違うものに映る。
韓国語を使った意味はなんだ?
年中無休のかくし芸大会?
それを韓国で上映するって、どんなつもりなんだ。
痛みを、受け止めるなんて、何様のつもりなんだ。
それでも生きていこうなんて、どうしてそれを韓国に発信できる?
どういうつもりなのか。深く考えはしなかったのか。
それを言っていいのは、被害者だけだ、加害者じゃない。
いじめっ子が、それでもお前は俺がいじめた事実を受け止めて、前向きに生きていけよ、なんて言うもんじゃない。
それは、礼儀だ。
事実はひつようじゃない。形式的なものだから。
なんで、もっと違うものを切り取らなかったんだろう。
なぜ、あれを韓国で上映することにこだわるんだろう。
必要ない。それは、必要ない。
ホテルビーナスこそ、日本にだけ向けられていればよかったのだ。
そこで完結してればよかったのに。
と、今書いたのは、余計なことまで考えた場合です。
批判しようとすればいくらでも批判できるのです。
言葉尻捕らえて、揚げ足とって。
違和感。違和感。
本気だと言っているのに、本気じゃない。
違和感。
海峡を渡るバイオリンが、もし史実とかけ離れた脚本だったら、私はもうそれこそ憮然としてしまう。
あの本は、いい本だった。
陳さんの事実だけが書いてある。
余計なものは、無いから。
だから、もし、脚本が・・・だったら・・・・・・・・・。
そう。関係ないですけど、フジテレビ嫌いです。
頭悪いよ。
めざましてれびとか、もう反吐が出ます。
そろそろ目を覚ました方が言いですよ。めざましてれび。
嫌いだった日テレのズームインの方が、好きになりました。
なんだかんだで、一番バランス取れているんじゃないですか?日本テレビさん。
あっ、テレビ東京の方が上かな。
この日記は、私の頭の中にあったものを吐き出しただけです。
不快な思いをされたらゴメンナサイ。