3回目にして、やっとトイレに行かずに全部見れました。ホテルビーナス
なのに、最高に体調が悪くて、かといって友達と約束してしまった手前断れなくて、寝不足もありあくびをしながら見ていましたよ。

3回目見ていて、まぁ、もちろん泣く気満々で見ているので、今回も最後うるうるっと泣けたのですが、さすがに三回目となると泣きようがないですな。

やっぱり、なんだかんだで、一番最初に見たときが一番泣き所が多かったです。

で、思ったのは、あの映画は音楽で泣かせてますね。
私ははじめて見たときに、サイが皆とご飯を食べたところで泣けてしまったのですが、きっとあそこでかかる、lalalaの力もあるんだろうなぁ・・・。というか。
ラストもそう。
デスペラードがかかり、更にデリコのなんか曲がかかるじゃない。
いかにも大団円みたいな。(使い方間違ってる?)

今日は、最後サイがつんく♂から注文受けて、タップ踏んだ後、それに応えるチョナンのタップがめさめさかっこいいと思ってしまった(笑)
初めて草なぎさんをかっこいいと思ったシーンでした。

さすがに3回目だったので、字幕だけを追うことも無く、草なぎさんはじめ、俳優陣の演技を見ることが出来たのですが、やっぱり皆上手いねぇ。
なんというか、いらない人が居なかったな。と思うバランスの良さというか。
やっぱり、韓国語だから日本人発音ばっかり聞いていると、疲れるし、そこで韓国人の韓国語が入ると、しまる。
草なぎさんのあの演技だけだと、さっぱり現実味が無くなってしまうのだけれども、香川さんの苦悩演技でしまる。
中谷さんは、本当にきれいだったなぁ。あの人のことを、こんなに良く感じたのは初めてでした。
なんていうか、これまで細くて壊れてしまいそうで見ていて怖かった。

ビーナスは、ビーナスだねぇ。
最後のボウイとのやりとりで、一部笑いが起きていたのに驚きました。
市村さんは、正直日本語で台詞聞きたかったなぁ・・・。あの人の良い声で良い発音の日本語を聞きたかった。


まぁ、とにかく、優しい映画。だと思うのですよ。
ストーリーがとかじゃなくて、登場人物の表情が。
胸がきゅんとなる優しさ。
そう思うと、もっと脚本にしまりというか、現実味というか、あるいは演出に誠実さがあっても良かったんじゃないのかなぁ。とも思ったり。

つまり、良い俳優陣でもったいないことやりすぎ。というか。
まぁ、でも下手な社会派ドラマとかよりは、良いかもしれませんね。

それにしても、やっぱり最後のお墓参りのシーンは好きだなぁ。
50回ぐらいあそこだけ、見たい。
土を握る。
あのシーン。
強い風は、良い方向へ転がったんだなぁ・・・。


あぁぁぁ。
でも、やっぱり、ホテルビーナスの話を聞いたときと同じ思いを持っている。
この監督じゃない人と、映画を撮ってもらいたかったな。
これはこれで、良いんだろうけど。
時間は有限だから。
今度は違う人とお仕事してほしいなぁ。
とはいっても、ちゃんと草なぎさんのよさを引き出してくれる人ね。
秀吉とかは、最低だったし。
(メイキングの「えいっ!」は最高に面白かったけど)

それとも、あれは演出のせいじゃなかったのかなぁ・・・。
しかし、脚本と演出家が良かったら、もっとまともな話になったと思うんだけどなぁ・・・。
司馬遼太郎を先に読んだ私が馬鹿だったんだけどね。